
精神科医の野又美乃です。
みんなからはよっちゃんと呼ばれています。
3万人の臨床経験があり、
自分の力で人生を飛躍させたいと考える方を対象に、
「心の扉全開アカデミー」を主宰しています。
子どもの読書感想文用に買った本なのに、
夫婦で感動😿児童書だと、軽い気持ちで手に取ったはずなのに、
大人の心を深く揺さぶってくる名作が多すぎる…。
ちなみに当の本人(10才男子)は、まったく泣かず。
私が涙ぐんでいると、「あらまー」と冷やかしてきます笑)
「まさか、子どもの読書感想文用に買った本で、親のほうが号泣するなんて…」
そんな予想外の読書体験をしたのが、児童書『レンタルロボット』との出会いでした。
今回は息子の読書感想文のために「何か良さそうな本を」と探していて、本人に選ばせたのがこの作品。
Amazonで注文してすぐに届き、その夜
「ちょっとどんな話か見てみよう」と読み始めた私は、思いもよらず、中盤から、涙が止まらなくなりました。声を出すほどの号泣でした😭
あらすじは、こんな感じ
ある日、主人公の男の子がロボットの「弟」をレンタルします。
最初はおにいちゃんとして、一生懸命弟をかわいがり、弟もお兄ちゃんが大好きで、心のきずなを育んでどんどん仲良くなるふたり。
しかし、どんどん家族になっていくうちに、年下の弟のほうが、自分より両親にかわいがられ(ていると思い込み)、段々、居場所を取られたような、そして嫉妬の塊と化す一番上の宿命😞
そうだ‼…この弟は、ロボットだし、“レンタル”だから 「嫌になったら返せばいい」そんな心境になったのでしょう
お兄ちゃんとして過ごした時間、ぶつかり合いながらも絆を深めた日々、そして迎える自分で決断した別れ――
この流れと、返却シーンとその後が、あまりにも切なくて、そして温かくて、考えさせられて、静かに心を揺さぶってわたしを毎回泣かせてきます😭
子ども向けのやさしい文章で書かれているのに、その中には大人がハッとするような「命」や「家族の絆」の問いが詰まっていました。


↑魔法のランプのようなカレールーの器がとても懐かしかったです✨
平成生まれの子どもはとても新鮮なようでした。
「親」の立場だからこそ泣ける物語
読んでいて、私はずっと自分と重ねて、かんぜんに自分ごとになってしまいました。
「家族って何だろう?」
「一緒にいる時間の中で、ちゃんと愛せてる?」
「“当たり前”って、実は奇跡みたいなものなんじゃないか?」
リビングに置いておいたら、知らぬ間に読んでいた夫も、静かに本を閉じてポツリと一言。
「この弟ロボットの絵や様子が、〇(うちの息子)にそっくりなんだよ…」
(たしかに、どんぐりまなこや愛嬌のあるところが似ています(笑))
「上の子が怒ってロボットを返しちゃう場面、つらすぎた…わかるけど…切なすぎて…」
そして少し間をおいて、
「〇ちゃんは、ずっと家にいてね。いなくなったりしないでね」
――そう言って、急に息子をハグしたりして(私より影響受けてる様子‼)
そして現実のうちのきょうだい問題にもリンク…
さらに驚いたのは、この物語の設定が、今の我が家そのままだったこと(;^_^A
うちの子たち、普段からきょうだい喧嘩が絶えません。
特に長女は、小さいころから、愛嬌があって、気づくとみんなの真ん中にいる弟に対してちょっぴり嫉妬気味。
親としては心配していたのですが、夫は『レンタルロボット』を読み終えてから、
「この本、〇〇(長女)にも読ませたい。読んだら〇(弟)のことを、少し優しく思えるかもしれない」
…と、完全にスイッチが入ってしまい、長女のスマホを取り上げて「これ、すぐ読んでみて!」と半ば強制(笑)
でも案の定、思春期ど真ん中の彼女は反抗的にこう言い放ちました。
「…全然面白くないし。感動とか、べつにないし。○がロボットじゃなくて良かったわwwこれでいい? 読んだから早く、スマホ返して」
まー、そりゃそうですよね・・「今」じゃなかったのかもしれません。
でも、心のどこかにはきっと、何か残ってると信じてます。
一方で、息子はというと…
肝心の10歳男子。
読後の感想はというと…
「うん、なんかいい話だったね」
「でもママ、泣きすぎじゃない?あらまー(笑)‼」
……なにその余裕。
こちらが感情の波に飲まれて泣いているのに、ちょっとニヤつきながら、ふざけて冷やかしてくる。
それもまた子どもらしく、あと、少し前までは「ママ、ママ」といつも後ろにくっついてくる子だったのに、最近は私を、ちゃかしたり、馬鹿にしたり、反抗したり。順調な男子の成長を遂げているのも嬉しいものです
『レンタルロボット』は大人こそ読むべき児童書
大人になると、泣ける映画や小説にはたくさん出会います。
私は泣くのが趣味で、じつは、ストレス発散のために、わざわざ泣ける自分の感動もののストックがあったりします。
でも、児童書でこんなにも心が動かされるとは正直、思っていませんでした。
やさしい言葉。
ストレートな感情描写。
そして、押しつけがましくないのに確実に届いてくる「本質」。
この本は、子どもの読書感想文だけでなく、
「ちょっと心を洗いたい大人たち」にこそ、ぜひ読んでほしい一冊です。
まとめ“家族で泣いた”という読書体験を、宝物に
子どものために買った本で、夫婦ふたりが泣きながら読み進める――
そして、その感動をどうにか子どもにも届けたくて、ちょっと空回りしてしまう親の姿も含めて。
なんだか全部が“家族”なんだな、と感じさせてくれる時間でした。
読み終わったあと、我が家の空気がほんの少しだけ優しくなった気がしています。
児童書だからと侮ることなかれ。
これは、“大人のための感動小説”でもあると思います。
どうかあなたにも、この優しい涙が届きますように。



💫 【よっちゃんメソッドとは】
精神科医として3万人を見てきた経験と、
精神分析をはじめとする心理療法・脳科学の理解をベースにした
“よっちゃんオリジナルの癒しメソッド” 全開講座でお伝えしています。自分ひとりではアクセスできない心の深いところにふれていきます。「やめたいのに、なぜか繰り返すパターン」「理由はないのに不安になる」「頭では分かってるのに感情がついてこない」こういう“感情のクセ”って、昔の記憶や親との関係からひもづいていることが多いんです。自分ではコントロールしづらいし、よっちゃん自身も、いまだに向き合っているそうです。よっちゃんメソッドでは、そうした無意識のパターンや心のクセに気づいて解放し、何才からでも自分の人生を能動的に動かしていきます。
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